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はじめに、この建物は、昭和 53 年竣工の平屋の店舗を2階建て店舗へ改修した建物である。 計画
にあたり、新たな顧客の確保と建物構造の補強をコンセプトとした。
新たな顧客の確保には、 実際に目で見てもらうのが一番良い、 一度目に入ったものは必ず頭の片
隅に残るからだ。そこで、計画を進める中で、人の動線 ・ 人が沢山集まる場所を探した。 結果、西側
の街路 ・ 歩道に人の動線が出来、広場に人が集まると想定し、そこから人の視線を店内へ誘導する
計画とした。建物北側と西側に大きな窓を設けたのもそのタメである。
建物構造を補強するため、3mグリッド4個で構成されたフレームを既設より 10°振って建物内部に
挿入している。 単に補強だけが目的ではない、フレームの挿入により、大きさ ・ 形の違った吹抜けや
フレームの落とす影は、空間にリズムを生み出す。